天井裏の物音を調査する

天井裏から昨日の深夜、ゴトゴトと物音がした。

嫁が

「気味が悪いので見に行って。」

とお願するも、ネズミの仕業の一点張りで布団から出なかった。

心霊特番を思い出し、怖くなったというのが本当の理由であることは嫁には内緒である。

翌朝、正体を露わにせんとヘルメットにLEDの懐中電灯にハエ叩きの重装備で、

押し入れから天井裏によじ登った。

真っ暗でLEDの光の模様がまるで顔のように見えた瞬間、

下から嫁が

「スマホで動画撮ったら、白い服を着た女が映っているかもよ、アハハ。」

しゃれにならん冗談を言う鬼嫁。

一言言ってやろうと思ったが、震え声だとまた馬鹿にされるので無言を貫いた。

押し入れの入り口からは昨日の物音のした所が見えない。

天井を踏み抜かぬよう梁に上って移動する。

とても埃っぽく、マスクをすれば良かったと後悔する。

しかしヘルメットにマスクって過激派学生みたいだな。

と一人でにやけていた。

10分程探したが天井裏から下りた。

結局、何がいたのか分らず仕舞い、騒がしかったのはあの日の夜だけだった。